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<H2Aロケット>打ち上げ成功 衛星の開発者ら「感動の笑み」(毎日新聞)

 ◇KSAT、ハヤトと命名

 「言葉に出来ないほど感動した」--。鹿児島大(鹿児島市)や地元企業が開発した小型人工衛星「大気水蒸気観測衛星(KSAT)」を積み、種子島宇宙センター(南種子町)から21日に打ち上がったH2Aロケット17号機。打ち上げ約2時間後には、地上との交信に成功。開発した鹿児島人工衛星開発部会(部会長・西尾正則教授)は「これを契機に鹿児島に宇宙産業を根付かせたい」と更なる意欲を示した。【川島紘一、黒澤敬太郎】

 午前6時58分、機体はまばゆい光と「ゴー」というごう音と共に、白い軌跡を残して空高く昇った。射場から約3キロ離れた竹崎展望台で、KSATの関係者7人はしばらく無言で見つめていたが、徐々に笑顔に。無事に分離したというアナウンスを聞き、手をたたいて喜んだ。

 鹿児島大大学院修士2年、手嶋伸一さん(24)は「自分が携わったものが載っていると思うと、味わったことのない不思議な気持ちになった。寝不足で苦しかったことも、すべて吹き飛んだ」。衛星の設計を手掛けた精密機械メーカー「エルム」(南さつま市)の宮原照昌専務(57)は「県民の期待が大きくなるのを感じていたので、責任を果たして安堵(あんど)した」と口元を緩めた。

 射場がある鹿児島だが、人工衛星の製作は初めて。これまで開発部会のメンバーは「鹿児島で作り、鹿児島で打ち上げる『地産地消』」を合言葉に約5年間、試行錯誤を続けてきた。10センチ四方の超小型衛星だけに、緻密(ちみつ)な作業が求められた。

 精密金型メーカー「東郷」(鹿児島市)の東成生社長(52)は「薄く軽く、強度も持続しなければいけない。何回も試作して作り上げた」と労苦を振り返る。だが「今回の経験で、宇宙ビジネス参入も見えてきた」とも。宮原専務は「鹿児島は農業だけでなく、衛星を作る技術もあることを示せて誇りに思う」と話した。

 ◇KSATと交信確認 鹿大でも大きな拍手

 鹿児島市の鹿児島大郡元キャンパスでは、西尾教授が中継で打ち上げを見守った後、学生らと大学に設置した臨時管制室でKSATと最初の交信を試みた。予定時刻の午前8時半を過ぎても、電波は受信できず、室内は不安と緊張に包まれた。

 だが約10分後、衛星との交信機器の波形が大きく揺れた。「確認できました! やりました!」。曇った表情を満面の笑みに一変させた西尾教授の歓喜の声が響いた。その瞬間、会場は拍手で沸き返った。

 打ち上げ成功後、KSATの愛称が「ハヤト」と発表された。鹿児島の科学技術の飛躍を願い名付けられた。西尾教授は「今まであこがれだった宇宙が、参加するものになった。衛星と無関係の企業が連携して作れたのはすごいこと。今後、もっと多くの衛星を作り打ち上げたい」と喜んだ。

 西尾教授と一緒に、同大の学生や同大付属小の児童ら約300人が大型画面の前で打ち上げを見守った。全員でカウントダウン後、無事ロケットが打ち上がると、会場からは「おー」「すごーい」と歓声が上がった。同小3年左崇〓(さすうぎょく)さん(8)は「ドキドキした。すごい迫力。KSATには宇宙から地球を見守ってほしい」と話した。

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「解決いつになったら」=全国の原告が記者会見-B型肝炎訴訟(時事通信)

 札幌地裁のB型肝炎訴訟で救済案を示さなかった国側の姿勢に対し、札幌をはじめ全国の地裁で係争中の原告が14日、各地で記者会見した。「いつになったら解決するのか」。政府に対し、一刻も早い具体的な進展につながる救済案の提示を望む訴えが相次いだ。
 北海道訴訟の原告清本太一さん(33)=札幌市=は「和解勧告後、原告2人が亡くなっている。さらに待たすということは、原告が亡くなるかもしれないということ。これが『命を守る』という政権のやることなのか」と涙ながらに語った。
 福岡地裁の九州訴訟でも和解勧告が出ており、17日に進行協議が開かれる。1年前に肝がんで余命3年と診断を受けた窪山寛さん(63)は「いつになったら解決できるのか」と憤った。先月には2回上京し、原告団として長妻昭厚生労働相との面会を求めたが実現しなかった。「2年しかない命と宣告されたつらさを政府に訴えたかった」と男泣きした。 

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